私は宗教観の不一致で揉め事の絶えない環境で育ったからか、
最近まで宗教アレルギーのようなものがあって信仰に関する問題をずっと避けてきたけれど、
初詣に行ったりお神輿を担ぐことに後ろめたさを感じなくていい
と自信を持って思えるようになった今は少しずつ宗教について興味が湧いてきている。
最近の稽古では聖書を読んでもらったりしている。
聖書って同じこと何回も言うから、退屈だわさすが説教くせーなー
とか思ってたけど、人間関係がまっすぐ描かれていて面白い。
2014年6月29日日曜日
2014年6月24日火曜日
父親のことを考えている
今回、活版印刷所を舞台に台本を書くことになって、
最近父親のことを考えている。
20年くらい前まで印刷は写真植字(写真の原理を用いた印字方法)が主流で、父はその技術者だった。
毎日残業で帰りが遅く、よく赤いセロハンの破片を顔や腕にくっつけていた。
90年代半ば、写植からDTP印刷が中心になると父の帰宅は早くなった。
繊細な技術が必要だった組版(くみはん:印刷の一工程。紙面を構成する作業。レイアウト。)
は全てパソコン上で出来るようになった。
しかも手作業より速いし正確。
だから自分はもう用なしなんだと父は嘆いていた。
私は幼いながらも世の中って世知辛いわーとしみじみ思ったのだった。
2014年6月23日月曜日
出演者について、その3:桑山 こたろう
桑山 こたろう
彼は人懐っこそうな目がとても魅力的な好青年。
ゴールデン街のバーで働いており、ちょくちょく遊びに行っています。
話し上手なうえ聞き上手なので女性客のファンが多そうです。
男性に対して偏見の強い私なので、この男、何か裏があるんじゃねえのか。
と警戒していましたが、特に腹黒い面は見つかりませんでした。
稽古場の雰囲気を、さり気なく和やかにしてくれる隠れムードメーカーです。
最初、チャラチャラした三枚目を演じてもらう予定だったのですが、
舞台の立ち姿が何とも爽やかだったので、お侍役・吉之助に変更致しました。二枚目です。
2014年6月19日木曜日
出演者について、その2:井神沙恵
井神 沙恵
今日ご紹介するのは、いがみ さえちゃん。
役者をやる前はずっとソウルやロックを歌っていたそう。
昨年、浅草のバーでライブがあり素敵なハスキーボイスを披露していました。
下がり眉毛がアンニュイです。山口百恵的な色気が漂っています。
黒いドレスよく似合う。酒と煙草もよく似合う。
知的でクールな印象ですが、お話しするとぽやぽやした可愛らしい一面も。
彼女は昨年の短編版『色は匂へど、』にも出演してくれました。
引き続き出演するのは1人だけなので何かと頼りにしてしまいます。
何故だか私は、彼女に自分を投影した役を与えがち。
特に似てないんですけどね。まあ好きなんでしょうね。
今回は印刷屋の次女・カエデを演じてもらう予定。
2014年6月17日火曜日
山縣太一の登場
今日は待ちに待った、太一先輩、稽古場に初参加の日。
静岡在住のため終電21時。
太一オンパレードで稽古を進める。
写真は喋りっぱなしの山縣太一と聞きっぱなしの井神沙恵。
この組み合わせは実に新鮮だけど、結構なじむ。
今回の核になるかもしれない新約聖書の一部分をみんなに朗読してもらったり、
安藤真理氏が散々嫌がっていたエチュードにやる気を見せたりと、
今日もまた、とても実りある稽古となった。
見失いそうなときは誰かを頼りにすることにしよう。
他力本願。
2014年6月16日月曜日
出演者について、その1:柴 奏花
今日からちょこちょこ『色は匂へど、』の出演者を紹介していきます。
しば・かなかと読みます。芸名みたいなネーミングですが本名です。
柴 奏花
しば・かなかと読みます。芸名みたいなネーミングですが本名です。
妖艶な雰囲気でとても最年少には見えません。
月蝕歌劇団によく出演されています。
稽古で金原ひとみの小説を朗読してもらったら
本人が書いたんじゃないかというぐらいハマっていたので、
それ以来もうひとみにしか見えません。
ほっそりスレンダーでか弱そうだけれど、なんとも切れ味抜群の語り口。
ファッションもキレキレのシティーガールです。
エキセントリックな印象ですが、中身は意外と普通な女の子。ギャップ萌え。
今回は人気急上昇の遊女・久乃などを演じてもらう予定。
2014年6月13日金曜日
大体が恥ずかしい
山下敦弘監督「マイ・バック・ページ」、園子温監督「希望の国」を鑑賞。
はあ、プロの仕事。それも上質な。
でもなぜだか最近はあまり集中して映画を観ることができない。
何か創作をする時、誰に向けての作品なのかを明確にするのは大事なことと感じている。
具体的に誰かを思い描いていると作品が正しく成長する。気がする。
気がするだけか。
分からない。
とにかく今、煮詰まっている。
稽古場の雰囲気はすこぶる良い。
良質な作品が生まれる準備はもう整っている。
俳優に刺激を十分もらったからあとは台本を書くだけだ。
でもちっとも進まなくてついに稽古を減らした。
何となく今、自分自身が本質から遠ざかっている気がする。
楽しければいいんだけど、それだけだとこうやって停滞してしまう。
大衆なんてどこにもいないのに、私は一体誰に媚びているのか。
あと、自分の中の、こう、ボロっと出てくるグロテスクな部分に辟易していて、
それを表に出すのは恥ずべきことのような気がしている。
泥臭い俳優ばかり集めておいて何を今さら、てふと思ったけど。
たぶん先日、排泄行為のような稚拙な演劇作品を観たのが影響しているだけだ。
慎みを忘れず、酔いもせず、偽らないでいたいもんだ。
たぶんこの記事は、後々恥ずかしくなるやつだ。
「慎みを忘れず、酔いもせず、偽らないでいたい」の部分が特に恥ずかしい。
まあいい。
そもそも、誰も待ってないブログをせっせと更新すること自体、
私にとっては超絶恥ずかしいことだ。
明日ぐらいから、一人ずつ役者紹介していくことにする。
それだけで11日分の記事になる。
はあ、プロの仕事。それも上質な。
でもなぜだか最近はあまり集中して映画を観ることができない。
何か創作をする時、誰に向けての作品なのかを明確にするのは大事なことと感じている。
具体的に誰かを思い描いていると作品が正しく成長する。気がする。
気がするだけか。
分からない。
とにかく今、煮詰まっている。
稽古場の雰囲気はすこぶる良い。
良質な作品が生まれる準備はもう整っている。
俳優に刺激を十分もらったからあとは台本を書くだけだ。
でもちっとも進まなくてついに稽古を減らした。
何となく今、自分自身が本質から遠ざかっている気がする。
楽しければいいんだけど、それだけだとこうやって停滞してしまう。
大衆なんてどこにもいないのに、私は一体誰に媚びているのか。
あと、自分の中の、こう、ボロっと出てくるグロテスクな部分に辟易していて、
それを表に出すのは恥ずべきことのような気がしている。
泥臭い俳優ばかり集めておいて何を今さら、てふと思ったけど。
たぶん先日、排泄行為のような稚拙な演劇作品を観たのが影響しているだけだ。
慎みを忘れず、酔いもせず、偽らないでいたいもんだ。
たぶんこの記事は、後々恥ずかしくなるやつだ。
「慎みを忘れず、酔いもせず、偽らないでいたい」の部分が特に恥ずかしい。
まあいい。
そもそも、誰も待ってないブログをせっせと更新すること自体、
私にとっては超絶恥ずかしいことだ。
明日ぐらいから、一人ずつ役者紹介していくことにする。
それだけで11日分の記事になる。
2014年6月12日木曜日
俳優たちに朗読してもらう。
昨日の稽古では役者陣に朗読をしてもらった。
統一感のない本のチョイスに我ながら感心。
・夏目漱石「坊っちゃん」→髙橋優太
・江國香織「カエルの王様ーあるいは鉄のハインリヒ グリム童話」→若松真夢、髙橋優太
・宮沢章夫「サーチエンジン・システムクラッシュ」→桑山こたろう、落合美香
・夏石鈴子「バイブを買いに」→落合美香
・金原ひとみ「憂鬱たち」→柴奏花
「坊っちゃん」・・・無鉄砲で血気盛んな主人公が、個人的にとても好き。冒頭部分などを優太さんに読んでもらう。意外と違和感なく独特な声にもマッチ。彼には「品川心中」の金ちゃん役を演じてもらう。金造は粋な江戸っ子にしたい。また読んでもらおう。
「カエルの王様」・・・お姫様とカエルの出会いを真夢ちゃんと優太さんに読んでもらう。真夢ちゃんはお姫様がよく似合う。これはもう上演できるし、いつかしたい。
「サーチエンジン・システムクラッシュ」・・・主人公が妻に生と死の概念について語るシーンを、こたろう君と美香さんに読んでもらう。一番時間をかけて念入りにやった。見つめ合うと緊張感が生まれ、相槌を入れるのが難しい。俳優にとっては神経を使う繊細な作業。
「バイブを買いに」・・・性についての赤裸々な経験や恋心を語る部分を、美香さんに読んでもらう。彼女自身の作文を読んでるのではと錯覚するほどよく馴染んでいた。おちんちんという言葉を連発していたが何故か全く卑猥に聞こえない。彼女には、侍と恋に落ちる遊女の役を演じてもらう。
「憂鬱たち」・・・神経症気味の女が電車で居合わせたバカップルの会話に苛立つシーンを、柴奏花ちゃんに読んでもらう。これもまた、本人の日記読んでんじゃないのかっていうハマり具合。舞台上での彼女らしさを開拓してくれた気がした。朗読稽古やってよかった。これからも継続的にやることにする。
・夏目漱石「坊っちゃん」→髙橋優太
・江國香織「カエルの王様ーあるいは鉄のハインリヒ グリム童話」→若松真夢、髙橋優太
・宮沢章夫「サーチエンジン・システムクラッシュ」→桑山こたろう、落合美香
・夏石鈴子「バイブを買いに」→落合美香
・金原ひとみ「憂鬱たち」→柴奏花
「坊っちゃん」・・・無鉄砲で血気盛んな主人公が、個人的にとても好き。冒頭部分などを優太さんに読んでもらう。意外と違和感なく独特な声にもマッチ。彼には「品川心中」の金ちゃん役を演じてもらう。金造は粋な江戸っ子にしたい。また読んでもらおう。
「カエルの王様」・・・お姫様とカエルの出会いを真夢ちゃんと優太さんに読んでもらう。真夢ちゃんはお姫様がよく似合う。これはもう上演できるし、いつかしたい。
「サーチエンジン・システムクラッシュ」・・・主人公が妻に生と死の概念について語るシーンを、こたろう君と美香さんに読んでもらう。一番時間をかけて念入りにやった。見つめ合うと緊張感が生まれ、相槌を入れるのが難しい。俳優にとっては神経を使う繊細な作業。
「バイブを買いに」・・・性についての赤裸々な経験や恋心を語る部分を、美香さんに読んでもらう。彼女自身の作文を読んでるのではと錯覚するほどよく馴染んでいた。おちんちんという言葉を連発していたが何故か全く卑猥に聞こえない。彼女には、侍と恋に落ちる遊女の役を演じてもらう。
「憂鬱たち」・・・神経症気味の女が電車で居合わせたバカップルの会話に苛立つシーンを、柴奏花ちゃんに読んでもらう。これもまた、本人の日記読んでんじゃないのかっていうハマり具合。舞台上での彼女らしさを開拓してくれた気がした。朗読稽古やってよかった。これからも継続的にやることにする。
2014年6月9日月曜日
太一先輩
まだ稽古場には登場していない出演者に電話をかけた。
山縣太一だ。
特に用はなかった。
初日稽古の緊張感が凄まじかったこと。
役者陣の雰囲気が良いこと。
2チームに分けて稽古しているが、
片チームの台本が全く手付かずで進まないこと。
参考にしようと思っている映画があること。
もしかしたら出演者を増やすかもしれないこと。
などを喋りまくった。
現状報告。
7〜8分ぐらいの無言劇だったらやれるよ。
と言っていた。
なんだそれは。
心強いような心細いような。
2014年6月7日土曜日
愛についてのキンゼイ・レポート
『愛についてのキンゼイ・レポート』という映画を観ている。
人間の性行動に関するレポート「キンゼイ報告」を著した、
アメリカの性科学者・昆虫学者であるアルフレッド・キンゼイの半生を描いている。
人間の性行動に関するレポート「キンゼイ報告」を著した、
アメリカの性科学者・昆虫学者であるアルフレッド・キンゼイの半生を描いている。
性愛について、なんやかやと。
面白いのだけど、家でDVDを観ると眠気に勝てない。
中断して眠ることにする。
2014年6月6日金曜日
梅雨入り。出不精。
今日は稽古が休み。
昼頃のそのそ起きだして、ご飯を炊きお味噌汁を作った。
2ヶ月ぶりくらいの自炊かもしれなかった。
偉業を成し遂げた。
雨が降っていると外出する気が失せる。
もともと出不精で、今日も19時くらいまで部屋に閉じこもっていた。
昼頃のそのそ起きだして、ご飯を炊きお味噌汁を作った。
2ヶ月ぶりくらいの自炊かもしれなかった。
偉業を成し遂げた。
雨が降っていると外出する気が失せる。
もともと出不精で、今日も19時くらいまで部屋に閉じこもっていた。
そのまま寝転がって一日を終えるところだった。危ない。
やるべきことは山のようにあるのに、部屋にいると思考が停止する。
ノートPCを開くことすら出来ない。
そんな私がいま近所のカフェにやって来た。
降りしきる雨の中だ。
自分を誉めてあげたい。
これから台本に取りかかる。
写真は出演者の桑山こたろう君。
おとといゴールデン街にて。
2014年6月4日水曜日
生まれて初めて取材をする側に
脚本を書くための下調べとして、取材というものをしてみた。
される側ではなくする側になるのは初めてのことで、とても緊張。
質問事項をまとめ、録音とメモの準備もして、電車とバスを乗り継ぎ、とある印刷屋さんへ。
非常に気さくな方だったので安心した。
仕事の内容からプライベートな事柄までたくさんお話してくださった。
戦前まで話がさかのぼっちゃうんだから凄い。めまいがした。
その方曰く「損してでも人の面倒はみた方がいい」と。
人望が厚くバイタリティー溢れる方で、エネルギーをもらえた。
人の半生を聞くのは楽しい。いろんな人生模様がある。
そして、稽古2日目。
初日の賑やかさとは打って変わって、安藤真理と井神沙恵の二人だけでしっぽりと。
この二人には姉妹・サツキとカエデを演じてもらう予定。
名前にジブリ感が漂ってるが、特に意識していない。
トトロも出てこない。
品川の区の花・区の木が皐月と楓であることに由来している。
される側ではなくする側になるのは初めてのことで、とても緊張。
質問事項をまとめ、録音とメモの準備もして、電車とバスを乗り継ぎ、とある印刷屋さんへ。
非常に気さくな方だったので安心した。
仕事の内容からプライベートな事柄までたくさんお話してくださった。
戦前まで話がさかのぼっちゃうんだから凄い。めまいがした。
その方曰く「損してでも人の面倒はみた方がいい」と。
人望が厚くバイタリティー溢れる方で、エネルギーをもらえた。
人の半生を聞くのは楽しい。いろんな人生模様がある。
そして、稽古2日目。
初日の賑やかさとは打って変わって、安藤真理と井神沙恵の二人だけでしっぽりと。
この二人には姉妹・サツキとカエデを演じてもらう予定。
名前にジブリ感が漂ってるが、特に意識していない。
トトロも出てこない。
品川の区の花・区の木が皐月と楓であることに由来している。
2014年6月2日月曜日
初稽古。ど緊張の俳優たち。
昨日は待ちに待った顔合わせ。
軽いワークショップ形式の稽古も行なった。
最初、俳優たちが何故かオーディション並みにガチガチに緊張しており大変驚いた。
威圧感を与えてしまったらしい。そんなつもりは全くなかった。
こんなヘナチョコ演出家だし。
猛獣たちを上手に扱おうと意気込み過ぎたのかもしれない。
緊張感のある稽古場にはしたいけど萎縮してしまうのはよろしくない。
でも人間が緊張している姿というのは何だか愛らしい。
後半は『色は匂へど、』初演版と新版の一部をいろいろな配役で読み合わせた。
意外な演技をしてくれる人もいて面白い。
想像を掻き立てられた。
ところで私は、
自分が書いた文章を他人が台詞として吐く。
という事態に未だに慣れていない。
特にそれが思いの丈を打ち明けちゃうような内容だと、
恥ずかしくてギャグにしてしまいたくなる。
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