2016年1月25日月曜日

歪んだ眼鏡

大手の安い眼鏡屋にて。

壊れた眼鏡を修理に出したのだけど、とんでもない雑な処理に衝撃を受けた。
左右のフレームの形が違う。全然違う。完全にこれはどう見ても歪んでいる。
しかも鼻あてを接着剤で留めたのか、ブリッジ部分に白い糊のようなカスがくっついている。
いくらなんでも仕事が投げやり過ぎやしないかと思ったが、
店員もあちゃーという顔をしながら差し出してきて
「すみません、無料でいいです」とのことだったので黙って受け取っておいた。
なにか文句のひとつでも言うべきだったような気もするが、
クレームを付けるのが面倒だし、何も言わなかった。

本当によくないといつも思う。
私は諦めるのが異常にはやい。諦めが良すぎる。
それはたぶん、気が小さいからでも、いい人に思われたいからでもない。
ただ面倒くさいからだ。
他人とコミュニケーションを取るのが億劫なだけなのだ。

雑に補修された眼鏡は、家の中でなら使えないこともないが、
歪んだ眼鏡をかけると凄まじく惨めな気持ちになる。

捨てるに捨てれない不格好な眼鏡は、しばらくテレビの横に居座ることになるだろう。
その眼鏡が目に入る度に、私は私に嫌気が差す。

まあいいか。
戒めとして、ちょっとの間、飾っておくことにする。

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