作品ノート
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話の起承転結を気にせず、
感覚的なことをシーンとしていかに立ち上げるか。
それが重要だったんだと思う。
「まるで見開いているかのように目を閉じて、
研ぎ澄ますかのように神経を鈍らせる。」
ときどき酔っ払って道路で寝ることがある。
寝ゲロにまみれていたこともある。
絶望はもうしない。特に恥じたりもしない。
人生はギャグだ、をモットーにしていたのは赤塚不二夫だったっけ。
「この痛みを存在意義に変換することはしない。
それよりも軽やかに、跳躍することを目指す。」
抑うつ気分はむしろ、目が眩むような極彩色が底辺に渦巻いている。
五感が腐るくらいなら、ラリっていたい。
「誰かを殺して生き急がなければ、この体は、中途半端な死体は、埋没してしまう。」
業の深さを認めるのはあまり簡単じゃない。
大して知らない誰かのことをいつも気にしている。
「うるさい、黙って。大丈夫。今度こそ、誰の声にも振り返らず、
男の精液にも塗れず、私は、」
私は、たぶん起爆剤が欲しい。
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